七戸町(読み)しちのへまち

日本歴史地名大系 「七戸町」の解説

七戸町
しちのへまち

面積:一三六・〇八平方キロ

上北郡の西に位置し、北は天間林てんまばやし村、東は上北町・十和田市、南は十和田市と接し、西は八甲田はつこうだ山稜となる。西端に八幡はちまん(一〇二二メートル)がそびえ、町の三分の二は丘陵地で、ほとんどが森林である。主要河川は八幡岳に発し、丘陵間を開析して東流する。北より倉岡くらおか川・作田さくた川・和田わだ川・大林おおばやし川がある。倉岡川は町の北側を北東流し、天間林村鳥谷部とりやべの北を東流して中野なかの川となる。作田川と和田川は中央部を東流し、七戸町市街川原かわら町の南で合流して七戸川となり、上北町に入る。

七戸町
しちのへまち

2005年3月31日:上北郡七戸町・天間林村が合併
【七戸町】青森県:上北郡
【天間林村】青森県:上北郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「七戸町」の意味・わかりやすい解説

七戸〔町〕
しちのへ

青森県東部三本木原の北部から八甲田山東麓にかけて広がる町。1902年町制。2005年天間林村と合体。かつては盛岡藩治下のウマの産地。中心集落は江戸時代に盛岡藩の支藩七戸藩 2万石の城下町,および奥州街道宿場町として発展。農村部は,むつ小川原開発によって造成された工業地域への農産物供給地で,米,ダイズ,ナガイモ,リンゴを栽培する。町域東部では林業が行なわれ,坪川,作田川上流にはダムがある。独立行政法人家畜改良センター奥羽牧場をはじめ,牧場も多い。七戸城跡は国の史跡。同じく国指定史跡の二ツ森貝塚は,2021年「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産として世界遺産の文化遺産に登録された。また坂上田村麻呂ゆかりの千曳神社(ちびきじんじゃ)もある。国道4号線,394号線が通る。面積 337.23km2。人口 1万4556(2020)。

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