奇妙な幕間狂言(読み)キミョウナマクアイキョウゲン(その他表記)Strange Interlude

デジタル大辞泉 「奇妙な幕間狂言」の意味・読み・例文・類語

きみょうなまくあいきょうげん〔キメウなマクあひキヤウゲン〕【奇妙な幕間狂言】

原題Strange Interludeオニール戯曲。2部9幕。1928年初演。愛を求める女性心理モノローグを多用して描いた実験的作品ピュリッツァー賞受賞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奇妙な幕間狂言」の意味・わかりやすい解説

奇妙な幕間狂言
きみょうなまくあいきょうげん
Strange Interlude

アメリカの戯曲。9幕。 E.オニール作。 1928年1月 30日,ニューヨークで初演。ピュリッツァー賞を受賞。恋人,夫,愛人息子という,男性の4つの様相なかに,満たされぬ愛の完成を求めるニーナ主人公とした,一女性の心理的ポートレートともいうべき戯曲。傍白を用いて,J.ジョイスらの小説技巧である「意識の流れ」を舞台に表現しようとした実験的作品。

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