(読み)ケイ

デジタル大辞泉 「奎」の意味・読み・例文・類語

けい【奎】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ケイ(漢)
二十八宿の一。文章をつかさどる星座の名。とかき。「奎運奎宿奎文
[名のり]あきら・ふみ

けい【×奎】

二十八宿の一。西方の第一宿。アンドロメダ座から魚座にまたがる一六星をさす。とかきぼし。奎宿。

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精選版 日本国語大辞典 「奎」の意味・読み・例文・類語

けい【奎】

  1. 二十八宿の一つ。西方に位するもので、アンドロメダ星座および魚座にかかる十六星からなる星宿。文章をつかさどるといわれ、文運関係の語に用いられる。奎宿。奎星。とかきぼし。
    1. [初出の実例]「奎、婁、胃、昴、畢、觜、参の七宿、その並びやう虎の形の如し」(出典:制度通(1724)一)
    2. [その他の文献]〔史記‐天官書〕

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普及版 字通 「奎」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 9画

[字音] ケイ
[字訓] またぐら

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は圭(けい)。〔説文〕十下に「兩髀(りやうひ)のなり」とあり、またぐらをいう。〔段注〕に奎を胯と双声であるとするが、圭はもと佩玉の形であるから、本義はその玉飾の意であろうと思われる。星の名に奎星があり、文運を掌る。それで奎章・奎運のように用いる。

[訓義]
1. また、またぐら。
2. 足を開いた形、足を開いて歩むさま。
3. 奎星。文運を掌る。

[古辞書の訓]
名義抄〕奎 アラハル 〔字鏡集〕奎 ヨチ・アラハル

[語系]
奎khyue、胯・跨・誇khoaは声近く、奎を胯間の意に用いるのはその通用の義であろう。圭は上円下方、下に開く形であるので、その声義を用いたものであろう。圭を玉飾とすれば、佩が佩巾の形であるように、圭を執る形とみることもできよう。

[熟語]
奎運奎閣奎画・奎奎光奎札・奎宿・奎章奎藻・奎・奎奎分・奎文
[下接語]
聚奎・壁奎

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