(読み)ケン

デジタル大辞泉 「妍」の意味・読み・例文・類語

けん【×妍】

優美なこと。美しいこと。「を競う」

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精選版 日本国語大辞典 「妍」の意味・読み・例文・類語

けん【妍】

  1. 〘 名詞 〙 優美なこと。美しいこと。
    1. [初出の実例]「初不己醜、言は我みにくきを忘て人の妍なるにならふを云ぞ」(出典:燈前夜話(15C後)下)
    2. 「ものいふ花の永久(とこしなへ)に、紅白妍(ケン)を諍ひ」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)二)
    3. [その他の文献]〔方言‐一〕

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普及版 字通 「妍」の読み・字形・画数・意味


9画

(異体字)妍
7画

[字音] ケン
[字訓] うつくしい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は幵()(けん)。幵に(研)(けい)の声がある。〔説文十二下に「技あるなり」と技巧のある者の意とし、また「事を省せず」「きなり」「惠なり」「安なり」の四訓を加えている。〔説文〕としてはいくらか異例の説解というべく、字義も一般に美好の意に用いる。の字義と通ずるところがある。

[訓義]
1. うつくしい、みめよし、かおよし。
2. さかし、たくみ。
3. 間と通じ、なれる、やすらか。
4. 嫺と通じ、みやびやか。

[語系]
ngianは同声。(間)kean、嫺heanも声近く、閑雅の意がある。

[熟語]
姿
[下接語]
・嬌・娟・春・詳・清・精・嬋・繊・鮮・孅・便・芳・幽・妖

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