閑雅(読み)カンガ

デジタル大辞泉 「閑雅」の意味・読み・例文・類語

かん‐が【閑雅】

[名・形動]
しとやかで優雅なこと。また、そのさま。
「何故ああ―な動揺のない顔つきをしていられるのだろう」〈野上真知子
景色などがもの静かで趣深いさま。「閑雅庭園
[類語]風雅風流雅趣雅致みやびやか優雅優美みやび高雅典雅優形やさがた上品ゆかしい奥ゆかしいしとやかたおやか女性的エレガントドレッシー女らしい女女めめしい女くさい女振り女っ気婉麗えんれい優優典麗麗しい静淑優婉婉然楚楚そそ窈窕ようちょう端麗温雅物柔らか気高い気品高尚つつましいつつましやかしおらしい清雅高踏﨟長ろうたけるみやびる端雅都雅やんごとない高貴

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精選版 日本国語大辞典 「閑雅」の意味・読み・例文・類語

かん‐が【閑雅・間雅】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 態度がしとやかでみやびやかなこと。優にやさしいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「地望清華、人才穎秀。雍容間雅、甚善風儀」(出典懐風藻(751)石上乙麻呂伝)
    2. 「王女は〈略〉只閑雅に一生涯をおくらんとのみ願ひ給ふなるべし」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)続)
    3. [その他の文献]〔呂子春秋‐士容〕
  3. もの静かで、景色などにおもむきのあること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「庭の模様を右見左見(とみこうみ)るに立派ならねど閑雅(カンガ)にて其造り方何となく風韻高く」(出典:春雨文庫(1876‐82)〈松村春輔一八)

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普及版 字通 「閑雅」の読み・字形・画数・意味

【閑雅】かんが

淑やか。

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