姪浜(読み)めいのはま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「姪浜」の意味・わかりやすい解説

姪浜
めいのはま

福岡市西区にある博多湾(はかたわん)に臨む地区。旧姪ノ浜町。江戸時代唐津(からつ)街道宿場町として発達。1914年(大正3)より炭鉱が開かれたが、1962年(昭和37)の閉山後は住宅地化が進行している。港より能古島(のこのしま)へ市営渡船が通じ、海水浴でにぎわう西部白砂青松の景勝地生の松原(いきのまつばら)には元寇防塁(げんこうぼうるい)(国史跡)がある。市営地下鉄とJR筑肥(ちくひ)線が姪浜駅で相互乗り入れしている。

[石黒正紀]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「姪浜」の意味・わかりやすい解説

姪浜
めいのはま

福岡県北西部,福岡市西区の東部にある市街地。旧町名。 1933年福岡市に編入元寇の後,鎌倉幕府九州探題がおかれた。江戸時代は唐津街道に沿う宿場町,漁村市場町として発展。明治末期に炭鉱が開かれ,市内電車の終点となった。 JR筑肥線の姪浜駅があり,現在は市営地下鉄1号線終点で,付近は住宅地化が著しい。

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世界大百科事典(旧版)内の姪浜の言及

【肥前国】より

…幕府は再度のモンゴル襲来に備え,3ヵ月交替で異国警固に当たることを定めたが,肥前国は豊前国とともに4,5,6月の夏の期間であった。さらに76年(建治2)各国の分担地を定めて,博多湾沿岸に石築地(いしついじ)の構築を命じているが,肥前国の分担は筑前国姪浜(めいのはま)で,その石築地役,警固役の分担地域は現在の福岡市西区姪浜町から室見川川口の間と推定されている。現存する肥前国御家人の覆勘状によれば,勤仕期間は1ヵ月あるいは半月であった。…

※「姪浜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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