子等・児等(読み)こら

大辞林 第三版の解説

こら【子等・児等】

子供たち。
人を親しみをこめて呼んだ語。男女ともに用いたが、多くは男性から若い女性に対して用いた。 「秋山のしたへる妹なよ竹のとをよる-は/万葉集 217

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

こ‐ら【子等・児等】

〘名〙 (「ら」は接尾語)
① 古く、人の子を親しみを込めていう語。
※万葉(8C後)五・八九九「術(すべ)も無く苦しくあれば出で走り去(い)ななと思へど許良(コラ)に障(さや)りぬ」
② 古く、人を親しみを込めていう語。
古事記(712)中・歌謡「みつみつし 久米(くめ)の古良(コラ)が 頭推(くぶつつ)い 石推(いしつつ)いもち 今(いま)(う)たば良(よ)らし」
③ 特に、男性から女性に親しみを込めていう語。
※万葉(8C後)三・二八四「焼津辺(やきづへ)にわが行きしかば駿河なる阿倍の市道(いちぢ)に逢ひし児等(こら)はも」
④ (「ら」は複数をあらわす) 子どもたち。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
※嫂の死(1916)〈里見弴〉「遺された子等(コラ)に対する愛」
[補注]④の意以外の用例は、「万葉集」を中心に上代の韻文にほぼ集中している(東国語ではコロやコナの形で見られる)。

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