安宅冬康(読み)あたぎ ふゆやす

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安宅冬康」の解説

安宅冬康 あたぎ-ふゆやす

1528-1564 戦国時代の武将,歌人
享禄(きょうろく)元年生まれ。三好長慶(みよし-ながよし)の弟。和泉(いずみ)(大阪府)岸和田城主。淡路(あわじ)の由良(ゆら)・洲本(すもと)・岩屋などの城をあわせ領した。和歌や書にたくみで,連歌句集「安宅冬康句集」がある。松永久秀謀略で兄長慶に永禄(えいろく)7年5月9日殺された。37歳。通称は鴨冬。号は宗繁,一舟軒。
格言など】古(いにしへ)をしるせるふみの跡も憂しさらずはくだる世とも知らじを(「野史」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の安宅冬康の言及

【淡路国】より

…やがて三好長慶は弟冬康に安宅氏の家名を継がせ,由良城に置いて淡路を治めさせた。54年(天文23)長慶は洲本で3人の弟三好義賢,十河一存(そごうかずなが)および安宅冬康と会合して戦略を練った。しかし長慶は64年(永禄7)松永久秀の讒言(ざんげん)をいれて冬康を河内飯盛城中に殺し,ついで長慶も病死し,三好氏の淡路支配は解消した。…

※「安宅冬康」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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