デジタル大辞泉
「野史」の意味・読み・例文・類語
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や‐し【野史】
※
童子問(1707)下「則見
二野史稗説
一。皆有
二至理
一」 〔
陸亀蒙‐奉酬襲美苦雨見寄詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
野史 (やし)
江戸時代末期に編纂された歴史書。別名《大日本野史》《日本野史》。国学者で勤王家の飯田忠彦の編。水戸藩の《大日本史》のあとを受け,後小松天皇(在位1392-1412)より仁孝天皇(在位1817-46)に至る420年余の歴史を,紀伝体・漢文で叙述する。本紀21巻,列伝270巻。1851年(嘉永4)成立。完成まで38年を要したという。1871-72年(明治4-5)の竹中邦香校訂本のあと,1904-06年,1919-20年に公刊されている。
執筆者:宮崎 勝美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
野史
やし
飯田忠彦(いいだただひこ)が38年間を費やして1851年(嘉永4)に完成した日本歴史書。漢文。別名『大日本野史』『日本野史』『続大日本史』。本紀21巻、列伝270巻、合計291巻、巻首三巻からなる大著である。水戸藩の『大日本史』の後を継ぎ、後小松(ごこまつ)天皇の明徳(めいとく)年間(1390~94)から仁孝(にんこう)天皇の文政(ぶんせい)年間(1818~30)まで420余年の史実を紀伝体で詳述してある。伝記資料として価値が高い。著者は有栖川(ありすがわ)宮の侍臣で、国史、系譜に関する著書も多い。
[福井 保]
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野史
やし
『大日本野史』『日本野史』ともいう。江戸時代の歴史書。本紀 21巻,列伝 270巻,計 291巻。幕末の国学者飯田忠彦撰。嘉永4 (1851) 年完成。水戸の『大日本史』のあとをうけ,後小松天皇から仁孝天皇にいたる 420年余の紀伝体の史書で,漢文で書かれており,38年の歳月をかけて完成した。忠彦没後,1882年刊行され,さらに 1906年には山田安栄が補訂して刊行された。
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野史
やし
江戸末期,周防 (すおう) (山口県)徳山藩士飯田忠彦撰の史書
大日本野史ともいう。1851年成立。全291巻。『大日本史』のあとをうけ後小松天皇から仁孝天皇までの約420年間の歴史を漢文の紀伝体で記す。列伝は后妃・皇子・皇族・武将・歌人・孝子・叛臣など22門270巻に及ぶ。
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普及版 字通
「野史」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の野史の言及
【飯田忠彦】より
…通称は初め要人,刑部,のち左馬。号は夷浜釣叟,環山,野史氏など。周防(すおう)徳山藩士生田十蔵の子として生まれたが,1821年(文政4)河内八尾の郷士飯田忠直の養子となった。…
※「野史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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