安藤一郎(読み)アンドウ イチロウ

20世紀日本人名事典 「安藤一郎」の解説

安藤 一郎
アンドウ イチロウ

昭和期の詩人,英米文学者 元・青山学院大学教授。



生年
明治40(1907)年8月10日

没年
昭和47(1972)年11月23日

出生地
東京市芝区南佐久間町(現・東京都港区)

学歴〔年〕
東京外国語学校(現・東京外国語大学)英語部卒

経歴
中学時代から詩作し「太平洋詩人」「近代風景」などに投稿する。東京外語卒業後、府立六中教諭となり、米山高工を経て、昭和16年東京外語助教授に就任。その間、5年に「思想以前」を刊行して詩壇に登場し、また英文学者として「ダブリン市民」などを翻訳する。戦後も「ポジション」「経験」「遠い旅」などの詩集を刊行。またロレンスなどの詩を翻訳する一方、「二〇世紀の英米詩人」などの研究書を刊行するなどして、38年現代詩人会会長に就任。英米モダニズム系の詩人、英米文学研究者として活躍した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「安藤一郎」の意味・わかりやすい解説

安藤一郎
あんどういちろう
(1907―1972)

詩人。英文学者。東京・芝佐久間町に生まれる。東京外国語学校英語科卒業。シェリーキーツブレークをはじめ英米詩人に通ずる。詩は『太平洋詩人』『日本詩人』などへの寄稿に始まる。第二次世界大戦後は『現代詩』『GALA』などによった。『思想以前』(1930)、『ポジション』(1951)、『経験』(1958)などの詩集がある。知性感性の調和した穏健な人生詩を展開した。

[安藤靖彦]

『『現代詩鑑賞講座9』(1969・角川書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安藤一郎」の解説

安藤一郎 あんどう-いちろう

1907-1972 昭和時代の詩人,英文学者。
明治40年8月10日生まれ。ジョイス,V.ウルフらを紹介する一方,昭和5年第1詩集「思想以前」を刊行,モダニズムの詩人として活躍。戦後,西脇順三郎らと「GALA」を創刊した。母校東京外国語学校でおしえ,27年後身の東京外大教授。日本現代詩人会会長。昭和47年11月23日死去。65歳。東京出身。詩集に「遠い旅」など。
格言など】詩は,やはり人間と人生とを離れることがあってはならない

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「安藤一郎」の解説

安藤 一郎 (あんどう いちろう)

生年月日:1907年8月10日
昭和時代の詩人;英米文学者。青山学院大学教授
1972年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android