精選版 日本国語大辞典 「客塵」の意味・読み・例文・類語
きゃく‐じん ‥ヂン【客塵】
〘名〙 仏語。(煩悩(ぼんのう)を説明した言葉で)煩悩は人間の心に本来あるものではなく、主人に対する客のように、また虚空に対しては浮動する塵のようなものだということ。また、塵は煩悩をさすともいう。かくじん。
※本朝無題詩(1162‐64頃)五・秋三首〈藤原忠通〉「迷レ暗更無二山月導一、観レ空猶被二客塵侵一」
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