デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「富本斎宮太夫」の解説
富本斎宮太夫(初代) とみもと-いつきだゆう
享保(きょうほう)12年生まれ。宮古路(みやこじ)品太夫(初代富本豊前(ぶぜん)太夫)の弟子。富本節を創始した師のワキをかたる。師の没後,その子午之助(うまのすけ)(2代豊前太夫)の後見をつとめ,富本節の基礎をきずいた。富本伊都喜太夫などをへて剃髪(ていはつ)して延寿斎,延寿と改名。享和2年5月18日死去。76歳。筑前(ちくぜん)(福岡県)出身。姓は清水。通称は権次郎。
富本斎宮太夫(4代) とみもと-いつきだゆう
富本節。初名は志賀太夫。弘化(こうか)3年(1846)4代を襲名。一時別派をたて斎宮大和大掾(やまとのだいじょう)を名のったが,のちに復帰。明治の初めごろに没した。