デジタル大辞泉
「宵」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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よいよひ【宵】
- 〘 名詞 〙
- ① 日が暮れて間もないころ。また、日暮から夜中までの間。古代では、夜を、よい・よなか・あかときに三区分した。初夜。初更。また、よる。夜間。
- [初出の実例]「我が夫子(せこ)が 来べき予臂(ヨヒ)なり ささがねの 蜘蛛の行ひ 今宵(こよひ)著(しる)しも」(出典:日本書紀(720)允恭八年二月・歌謡)
- 「思ひし事よ。わが父は、はや甲夜(ヨヒ)の間に来給ひけり」(出典:読本・南総里見八犬伝(1814‐42)五)
- ② 祭、特に祇園会などの、夏に行なわれる祭の前夜。
- [初出の実例]「祇園会にはじめて呼ければ、〈略〉いとこはつこに至迄、宵(ヨイ)の日よりとまりがけに上りける」(出典:咄本・軽口露がはなし(1691)四)
宵の語誌
( 1 )現在では、夜が始まってしばらくの間の意で用いるが、上代では、「万葉集」で「三更(=夜中の一二時ころ)」をヨヒと読ませていること、中古以降、ヨヒを語素にもつコヨヒという語が丑の刻(=午前二時ころ)までをさして用いられたことなどから、現在より長い時間をさしてヨヒと呼んだと考えられる。
( 2 )本来は、夜が単にヨヒとアカトキの二つに分けられていたところへ、ヨナカという語が現われ、ヨヒの時間が、中古にはより短い時間をさすようになったのではないかとも考えられる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「宵」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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