( 1 )現在では、夜が始まってしばらくの間の意で用いるが、上代では、「万葉集」で「三更(=夜中の一二時ころ)」をヨヒと読ませていること、中古以降、ヨヒを語素にもつコヨヒという語が丑の刻(=午前二時ころ)までをさして用いられたことなどから、現在より長い時間をさしてヨヒと呼んだと考えられる。
( 2 )本来は、夜が単にヨヒとアカトキの二つに分けられていたところへ、ヨナカという語が現われ、ヨヒの時間が、中古にはより短い時間をさすようになったのではないかとも考えられる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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