小山正明(読み)コヤママサアキ

デジタル大辞泉 「小山正明」の意味・読み・例文・類語

こやま‐まさあき【小山正明】

[1934~ ]プロ野球選手。兵庫の生まれ。昭和28年(1953)テスト生として阪神入団。同37年13完封を含む27勝をあげ優勝貢献沢村賞受賞。通算320勝。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小山正明」の意味・わかりやすい解説

小山正明
こやままさあき
(1934― )

プロ野球選手(投手:右投右打)。7月28日、兵庫県生まれ。高砂(たかさご)高から大阪タイガース(現、阪神タイガース)にテスト生で入団し、1年目の1953年(昭和28)に5勝をマーク、翌1954年11勝、1955年7勝で、1956年から12年連続2桁(けた)勝利をあげるという抜群の安定感を誇った。その原動力となったのは、「精密機械」とよばれるほどの制球力のよさで、速球、パーム・ボール(不規則な軌道を描く変化球)などを思いのままに操った。1962年には歴代2位の5試合連続完封を達成して27勝し、奪三振王を獲得、リーグ優勝への貢献度が評価されて沢村賞を受賞した。1963年シーズンオフに、大毎オリオンズ(現、千葉ロッテマリーンズ)の中心打者であった山内一弘(かずひろ)との「世紀トレード」で大毎オリオンズ(翌年東京オリオンズと改称)に移籍、その1年目の1964年に自己最多の30勝をマークして最多勝利のタイトルを手に入れた。1965年から2年間は連続20勝、以降は1971年まで、1968年を除いて2桁勝利をあげた。1972年は9勝6敗でシーズンを終え、余力を残しながらこの年限りで引退した。翌1973年は大洋ホエールズ(現、横浜DeNAベイスターズ)でコーチとなったが、投手不足で現役復帰、4勝4敗の成績を残して、正式に引退となった。通算320勝は歴代3位(2011年時点)である。

[出村義和 2016年9月16日]

 21年間の通算成績は、登板試合856、投球回4899、320勝232敗、防御率2.45、奪三振3159、完投290、完封74。獲得したおもなタイトルは、最多勝利1回、最高勝率1回、最多奪三振1回、沢村賞1回。2001年(平成13)に野球殿堂野球殿堂博物館)入り。

[編集部 2016年9月16日]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小山正明」の解説

小山正明 こやま-まさあき

1934- 昭和時代後期のプロ野球選手。
昭和9年7月28日生まれ。昭和28年テスト生として阪神に入団。針の穴をとおすといわれたコントロールで37年13完封,10無四球試合をふくむ27勝をあげ,村山実とともに優勝の原動力になる。39年山内一弘との交換トレードで東京(現ロッテ)にうつり,30勝で最多勝。実働21年,通算320勝232敗,防御率2.45,3159奪三振。平成13年野球殿堂入り。兵庫県出身。高砂高卒。

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367日誕生日大事典 「小山正明」の解説

小山正明 (こやままさあき)

生年月日:1934年7月28日
昭和時代;平成時代の野球解説者;元・プロ野球選手

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