小氷期(読み)ショウヒョウキ(その他表記)little ice age

デジタル大辞泉 「小氷期」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ひょうき〔セウ‐〕【小氷期】

間氷期の間に訪れる比較的寒冷な時期。15世紀から19世紀までの約300年間はヨーロッパ中心に世界的な低温の時代があったとされる。この気候変動が、マウンダー極小期をはじめとする太陽黒点がほとんど現れず、太陽活動が不活発だったいくつかの時期に対応していると考えられている。

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共同通信ニュース用語解説 「小氷期」の解説

小氷期

17~19世紀ごろに発生した地球の寒冷気候の時期。始まりについては、14世紀や15世紀とする説もある。欧州では16世紀半ばから17世紀半ばが最も低温だったとされる。この周辺の時期に、欧州では飢饉ききんが頻発し、全域を巻き込んだ三十年戦争(1618~48年)も起きた。原因については、太陽活動極小期や世界各地の広範な火山活動との関連が考えられている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小氷期」の意味・わかりやすい解説

小氷期
しょうひょうき
little ice age

第四紀の最終氷期以後,山岳氷河が急速に発達した時期。特に歴史時代に入ってからのものをさしていうことが多い。ヨーロッパのアルプスノルウェーアイスランド北アメリカアラスカでは 16世紀の終りから 17世紀の初め頃に始った。 1650年,1750年,1850年頃の3つのピークがあり,その間に氷河が若干後退した時期をはさむ。

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