デジタル大辞泉 「小職」の意味・読み・例文・類語 こ‐じょく【小職/小▽童】 [名]《見習いの弟子の意》1 江戸時代、岡場所や町芸者のもとで見習い・雑用をした女児。2 子供をいやしめていう語。小わっぱ。「やい、若い者ども。ここな―めを知ったか」〈浄・孕常盤〉[形動ナリ]ちっぽけなさま。僅少なさま。「―なる金銀に目を懸け」〈仮・浮世物語・一〉 しょう‐しょく〔セウ‐〕【小職】 [名]地位の低い官職。[代]官職についている人が自分をへりくだっていう語。小官。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「小職」の意味・読み・例文・類語 こ‐じょく【小職・小童】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 見習いの弟子。転じて、子どもを卑しめていう語。[初出の実例]「ちかき比まではこじょくにてありしが俄に成人したり」(出典:評判記・野郎虫(1660)瀬川蔵人)② 娼家で雑用をする女児。下地っ子。禿(かむろ)。[初出の実例]「どやの遣ひみち鼻紙たばこ身にも着たり小じょくめが身のうへ義理じゅんぎ」(出典:洒落本・風俗七遊談(1756)二)③ 女性の見習い弟子。[初出の実例]「あとから小ぢょくは供をしながら、ふりかへりて熊にからかふ」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 小さなさま。わずかな。少しばかり。[初出の実例]「此くつは、小じょくにて、きたなく、せはしき故にや」(出典:評判記・満散利久佐(1656)白藤) しょう‐しょくセウ‥【小職】 〘 名詞 〙 低い官職。また、官職についている人が自分をへりくだっていう語。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例