精選版 日本国語大辞典 「小野山供御人」の意味・読み・例文・類語 おのやま‐くごにんをのやま‥【小野山供御人】 〘 名詞 〙 平安時代以来、主殿寮(とのもりょう)および上皇御所仕所の御料所である山城国(京都府)葛野郡小野郷で、木材の伐採、製炭に従事し、朝廷に炭、松明(たいまつ)などの供進を任務とした者の称。関所の通行税や商売役などが免除された。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「小野山供御人」の意味・わかりやすい解説 小野山供御人 (おのやまのくごにん) 山城国葛野郡小野山を本拠地とした供御人(別称小野供御人)。炭や松明(たいまつ)を朝廷に貢納し,小野山長坂口警固の兵士を務める代償として,諸関役・諸商売課役を免除され洛中で松明,炭,材木を販売した。小野山は主殿寮(とのもりよう)領に属し寮頭小槻氏,年預伴氏の支配を受けた。供御人は鎌倉時代には70余人で公文(くもん)・沙汰人が存在し,室町時代に上小野5村と下小野2村に分かれ両村を合わせて惣荘供御人と呼んだ。執筆者:鳥居 和之 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by