尾上 菊之丞(初代)
オノエ キクノジョウ
- 職業
- 日本舞踊家 歌舞伎俳優
- 肩書
- 尾上流家元(2代目)
- 本名
- 羽鳥 友吉
- 別名
- 前名=尾上 琴次郎(オノエ キンジロウ),藤間 勘治郎,藤間 亀三郎
- 生年月日
- 明治42年 1月31日
- 出生地
- 東京・浅草
- 経歴
- 大正8年6代目尾上菊五郎の門に入り、尾上琴次郎の名で歌舞伎の舞台を踏む。同門の西川鯉三郎とともに菊五郎の「鏡獅子」の胡蝶をつとめた。11年舞踊の道を志して5代藤間勘十郎に入門、昭和5年に藤間勘治郎、ついで藤間亀三郎を名乗った。戦後の23年には菊五郎に推されて尾上流2代目家元となり、初代尾上菊之丞となった。西川鯉三郎と古典、創作舞踊会を続け、光葉会も主宰。29年吾妻徳穂のアズマ・カブキ渡米公演にも参加、30年古典舞踊紹介使節としてフランス、イタリアで公演した。
- 没年月日
- 昭和39年 8月13日 (1964年)
- 親族
- 甥=尾上 菊之丞(2代目)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報
尾上菊之丞
おのえきくのじょう
日本舞踊尾上流家元。
[如月青子]
(1909―64)本名羽鳥友吉。6世尾上菊五郎門下の歌舞伎(かぶき)俳優尾上琴次郎(ことじろう)としてスタート。舞踊に優れていたため1922年(大正11)7世藤間勘十郎に入門。藤間勘治郎から2世藤間亀三郎(かめさぶろう)の名を経て、48年(昭和23)6世菊五郎の推挙で尾上流2世家元初世菊之丞となる。確実な技術、気品を備えた芸で、振付師としても活躍。『二人椀久(ににんわんきゅう)』『傾城道成寺(けいせいどうじょうじ)』などが有名。第二次世界大戦後、欧米公演を行った。また花街舞踊の振付け、指導にもあたった。64年ハワイで急逝。
[如月青子]
(1943― )初世の甥(おい)。1965年に3世家元を襲名。86年に発足させた「冬夏会」で、多くの新鮮な作品を発表し続けており、『入鹿(いるか)』『梟(ふくろう)祈願』などの佳作がある。
[如月青子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
尾上 菊之丞(1代目)
オノエ キクノジョウ
大正・昭和期の日本舞踊家,歌舞伎俳優 尾上流家元(2代目)。
- 生年
- 明治42(1909)年1月31日
- 没年
- 昭和39(1964)年8月13日
- 出生地
- 東京・浅草
- 本名
- 羽鳥 友吉
- 別名
- 前名=尾上 琴次郎(オノエ キンジロウ),藤間 勘治郎,藤間 亀三郎
- 経歴
- 大正8年6代目尾上菊五郎の門に入り、尾上琴次郎の名で歌舞伎の舞台を踏む。同門の西川鯉三郎とともに菊五郎の「鏡獅子」の胡蝶を務めた。11年舞踊の道を志して5代藤間勘十郎に入門、昭和5年に藤間勘治郎、ついで藤間亀三郎を名のった。戦後の23年には菊五郎に推されて尾上流2代目家元となり、初代尾上菊之丞となった。西川鯉三郎と古典、創作舞踊会を続け、光葉会も主宰。29年吾妻徳穂のアズマ・カブキ渡米公演にも参加、30年古典舞踊紹介使節としてフランス、イタリアで公演した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
尾上菊之丞(1世)
おのえきくのじょう[いっせい]
[生]1910.1.31. 東京
[没]1964.8.13. ハワイ
日本舞踊家。尾上流家元としては2世。本名羽鳥友吉。6世尾上菊五郎の門弟。琴次郎を名のり,同門のしげる (のちの2世西川鯉三郎) とともに舞踊の名手として『鏡獅子』の胡蝶の精に抜擢され,話題を呼んだ。 1948年菊五郎に許されて尾上流を創流。1世尾上菊之丞を名のり,2世家元 (1世家元は菊五郎) となった。芸風は端麗で気品があり,2世鯉三郎の好敵手として活躍したが,64年ハワイの門下生の会に出演のため渡米し,客死した。
尾上菊之丞(2世)
おのえきくのじょう[にせい]
[生]1943.4.6.
日本舞踊家。尾上流家元としては3世。本名羽鳥紀雄。1世菊之丞の甥。 1964年2世菊之丞を襲名,3世家元となる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
尾上菊之丞(初代) おのえ-きくのじょう
1909-1964 大正-昭和時代の日本舞踊家,歌舞伎役者。
明治42年1月31日生まれ。歌舞伎は6代尾上菊五郎に師事し,日本舞踊を7代藤間勘十郎にまなぶ。歌舞伎役者から舞踊家に転じ,藤間勘治郎・亀三郎を名のる。昭和23年尾上流2代家元となり,初代菊之丞を名のった。欧米で公演して好評を博する。昭和39年8月13日ハワイで死去。55歳。東京出身。本名は羽鳥友吉。初名は尾上琴次郎。
尾上菊之丞(2代) おのえ-きくのじょう
1943- 昭和後期-平成時代の日本舞踊家。
昭和18年4月6日生まれ。初代尾上菊之丞の甥(おい)。初代に師事し,昭和39年2代を襲名,尾上流3代家元となった。平成14年芸術院賞。東京出身。青山学院大卒。本名は羽鳥紀雄。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
尾上 菊之丞(初代) (おのえ きくのじょう)
生年月日:1909年1月31日
大正時代;昭和時代の日本舞踊家;歌舞伎役者
1964年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報