尾花岬(読み)オバナミサキ

デジタル大辞泉 「尾花岬」の意味・読み・例文・類語

おばな‐みさき〔をばな‐〕【尾花岬】

北海道南西部にある岬。日本海に面し、北海道本島の最西端に位置する。

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日本歴史地名大系 「尾花岬」の解説

尾花岬
おばなみさき

水垂みだれ岬の南、北檜山町の海岸南端、大成たいせい町との境界に位置する岬。日本海に沿う国道二九九号はこの岬に遮断され内陸迂回する。「大バナ」(蝦夷巡覧筆記)、「ヲウバラ」(西蝦夷地日記)、「ヲンバノフ」「尾鼻岬」(「蝦夷日誌」二編)、「ヲンハノフ」(場所境調書)、「ヲハナ岬」「ヲンバノプ岬」(板本「西蝦夷日誌」)などと表記される。「蝦夷巡覧筆記」に「此所巌山サキノ上ニ木有リ、烽火有リ盛根三間四方高サ一丈五尺」とあり烽火台があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「尾花岬」の意味・わかりやすい解説

尾花岬
おばなみさき

北海道本島最西端の岬。檜山(ひやま)振興局管内のせたな町にある。旧北檜山町地区と旧大成町(たいせいちょう)地区の境界にあたり、大鼻岬ともいう。角閃石黒雲母花崗閃緑(かくせんせきくろうんもかこうせんりょく)岩からなる毛無山(けなしやま)の山地が日本海に迫り、急崖(きゅうがい)をなし、国道229号はそのため内陸を迂回(うかい)する。南には帆越(ほごし)岬、北には日昼部(にっちゅうぶ)岬があり、出入りに富む海岸線をなしている。

[瀬川秀良]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尾花岬」の意味・わかりやすい解説

尾花岬
おばなみさき

北海道南西部,渡島半島の西端にある岬。渡島山地の毛無山 (816m) が日本海に没するところにあり,その海食崖と西方海上に浮ぶ奥尻島景観で知られる。檜山道立自然公園に属する。

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