出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
北海道南西部、渡島半島の骨格をなす山地。石狩―勇払(ゆうふつ)低地帯の南西に位置する。長万部(おしゃまんべ)と寿都(すっつ)湾を結ぶ黒松内低地帯(くろまつないていちたい)の北東部は、緑色凝灰岩層を主とする新第三紀層の上に安山岩の火山が噴出し、余市(よいち)岳、恵庭(えにわ)岳、樽前(たるまえ)山の火山列と、雷電山、ニセコアンヌプリ、羊蹄(ようてい)山、有珠(うす)山の火山列が北西―南東に連なる。また、支笏(しこつ)湖、洞爺(とうや)湖、赤井川のカルデラが分布し、尻別(しりべつ)川、余市川が流れる。黒松内低地帯の南部は新第三系、古生層、中生層、花崗(かこう)岩からなり、駒ヶ岳(こまがたけ)、横津岳、遊楽部(ゆうらっぷ)岳、乙部(おとべ)岳、大千軒岳があり、利別(としべつ)川、厚沢部(あっさぶ)川、遊楽部川が流れるが、河谷平野は狭い。
[瀬川秀良]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...