渡島山地(読み)おしまさんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

渡島山地
おしまさんち

北海道南西部,渡島半島の骨格をなす山地。広義には石狩・勇払平野以西の山地をさす。寿都(すっつ)-長万部地溝帯と石狩低地帯とに挟まれた地域は新第三紀層とこれに伴う火山地域で,支笏湖,洞爺湖倶多楽湖カルデラ湖と,これを取り巻いて恵庭岳,樽前山,有珠山,羊蹄山,ニセコアンヌプリなどの火山が噴火し,広い安山岩地域をなす。内浦湾を隔てた駒ヶ岳,函館山,恵山などとともに那須火山帯の一部を構成。付近に定山渓,登別,洞爺湖,濁川,湯ノ川などの温泉を湧出。狭義の渡島山地は,大千軒岳(1072m),乙部岳(1017m),遊楽部岳(ゆうらっぷだけ。1277m)など火山地域以外の 1000m以下の山地をさし,大部分が緑色凝灰岩層を下部とする新第三紀層からなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

渡島山地
おしまさんち

北海道南西部、渡島半島の骨格をなす山地。石狩―勇払(ゆうふつ)低地帯の南西に位置する。長万部(おしゃまんべ)と寿都(すっつ)湾を結ぶ黒松内低地帯(くろまつないていちたい)の北東部は、緑色凝灰岩層を主とする新第三紀層の上に安山岩の火山が噴出し、余市(よいち)岳、恵庭(えにわ)岳、樽前(たるまえ)山の火山列と、雷電山、ニセコアンヌプリ、羊蹄(ようてい)山、有珠(うす)山の火山列が北西―南東に連なる。また、支笏(しこつ)湖、洞爺(とうや)湖、赤井川のカルデラが分布し、尻別(しりべつ)川、余市川が流れる。黒松内低地帯の南部は新第三系、古生層、中生層、花崗(かこう)岩からなり、駒ヶ岳(こまがたけ)、横津岳、遊楽部(ゆうらっぷ)岳、乙部(おとべ)岳、大千軒岳があり、利別(としべつ)川、厚沢部(あっさぶ)川、遊楽部川が流れるが、河谷平野は狭い。[瀬川秀良]

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