沖縄県那覇市山下町の山下町第一洞穴遺跡から出土した旧石器時代の人骨。8歳ほどの女児のものとみられる大腿骨(だいたいこつ)、脛骨(けいこつ)、腓骨(ひこつ)各1本がみつかった。放射性炭素(C‐14)による年代測定では3万2000年前、すなわち更新世(洪積世)後期のものであることがわかった。旧石器そのものは発見されていないが、鹿(しか)の角や骨を加工した骨角器を伴うという特徴がみられる。人骨の分析結果によると、同年齢の現代人より筋肉の発達した体形はしているものの、現生人類(ホモ・サピエンス)と断定されている。日本人の起源を東アジアレベルで考えるうえでの重要比較資料として注目を集めている。
[高良倉吉]
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...