20世紀日本人名事典 「山口剛」の解説 山口 剛ヤマグチ タケシ 明治〜昭和期の国文学者 早稲田大学教授。 生年明治17(1884)年3月1日 没年昭和7(1932)年10月8日 出生地茨城県新治郡土浦町(現・土浦市) 学歴〔年〕早大高等師範部国漢文学科〔昭和13年〕卒 経歴高崎中学、早稲田中学等を経て、45年早大高等師範部講師、7年助教授、13年文学部教授に就任。江戸文学研究の第一人者で、特に後期小説を中心とする近世文学研究の基礎を確立した。「日本名著全集」諸巻における翻刻、解説は高い評価を受けている。著書に「山口剛著作集」(全6巻)、「紙魚文学」「断碑断章」など。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「山口剛」の意味・わかりやすい解説 山口剛やまぐちたけし(1884―1932) 国文学者。茨城県土浦に生まれ、早稲田(わせだ)大学高等師範部卒業。早稲田大学教授。それまで啓蒙(けいもう)的・概論的研究にとどまっていた近世文学の研究を、学問の名に値するまでに高めた学者で、1922年(大正11)3月に『早稲田文学』に発表した「好色一代男の成立」以後、西鶴(さいかく)文学の研究をリードするとともに、近世文学全般にわたって多数の論文を発表した。その全業績は『山口剛著作集』全6巻(1972・中央公論社)にほぼ尽くされているが、没後40年にして全集が刊行されたところに、その偉大さを知ることができる。[神保五彌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山口剛」の解説 山口剛 やまぐち-たけし 1884-1932 大正-昭和時代前期の国文学者。明治17年3月1日生まれ。大正13年母校早大の教授となる。近世文学研究の基礎をきずき,井原西鶴,近松門左衛門の研究で知られた。中国文学の翻訳書もある。昭和7年10月8日死去。49歳。茨城県出身。著作に「西鶴・成美・一茶」「江戸文学研究」など。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by