デジタル大辞泉 「近世文学」の意味・読み・例文・類語 きんせい‐ぶんがく【近世文学】 日本文学史で、安土桃山時代・江戸時代に成立した文学の総称。前期は上方、後期は江戸を中心に発達。町人階級の興隆により、写実を基調に、義理・人情・好色・粋・通・こっけいなどを主題として多種多様な文学が生まれた。→江戸文学 →上方文学 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「近世文学」の意味・読み・例文・類語 きんせい‐ぶんがく【近世文学】 〘 名詞 〙 ( 「近世」とは、古代、中世に続く時期をさす ) 普通、日本文学史では、安土桃山時代を過渡期として封建制後期に当たる江戸時代に発生し展開した文学をいう。商工の町人階級を主とした都会文学で、はじめ上方を中心として、芭蕉、西鶴、近松らの元祿文学の隆盛をみたが、宝暦・明和(一七五一‐七二)頃を境として江戸に中心が移り、洒脱(しゃだつ)な江戸市民の美意識に支えられて、川柳、狂歌や洒落本、人情本などの戯作文学を生んでいる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例