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山水屛風 せんずいびょうぶ

世界大百科事典 第2版の解説

せんずいびょうぶ【山水屛風】

真言密教の寺院で,灌頂(かんぢよう)の儀式の際に使用される屛風。文献的には,10世紀ころから宮中などで用いられていた一般的な調度としての屛風が,しだいに灌頂の場に進出し,14世紀には既に重要な灌頂用具となっていたことがわかる。こうした変遷の過程を反映するかのように,現在残された数種類の山水屛風は,画面も制作背景も一様ではない。京都国立博物館所蔵の1帖(国宝)は11世紀後半の制作で,広々と開けた水景と遠く連なる低い山並みを背景に,紙と筆を手に詩想を練る老隠者と,これを訪問する人々の姿を描く。

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世界大百科事典内の山水屛風の言及

【仏画】より

…平安時代になると各扇が折りたためるようになり,六曲屛風を広げると,統一した画面となるものが描かれた。このようなものとして真言宗の灌頂儀式に用いられた世俗画風の《山水(せんずい)屛風》(京都国立博物館,教王護国寺旧蔵)がある。これに対して各扇に一天ずつを配する鎌倉初期の《十二天屛風》(教王護国寺,神護寺)は,各扇独立構図の古様を継承している。…

【大和楽】より

…三味線音楽の一種目。1933年大倉財閥の2代目大倉喜七郎(1882‐1963)が創始。邦楽に洋楽の発声をとり入れたもので,東明節(とうめいぶし)の影響も認められる。新邦楽の一つの典型とされ,富崎春昇(1880‐1958),宮川源司(清元栄寿郎,1904‐63),原信子(1893‐1979)らが指導者で,代表的な歌い手は岸上きみ(1898‐1962),三島儷子(1905‐88)らであった。68年2派に分裂し,三島改め大和美代葵(みよき)と大和久満(ひさみつ)(芳村伊十七,1938‐ )らの派が活躍。…

※「山水屛風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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