岡城(読み)おかじょう

精選版 日本国語大辞典 「岡城」の意味・読み・例文・類語

おか‐じょうをかジャウ【岡城】

  1. 大分県竹田市にあった城。文治元年(一一八五緒方惟栄(これひで)築城江戸時代中川氏居城石垣が現存し、滝廉太郎が「荒城の月」の曲想を得た所として有名。臥牛(がぎゅう)城。竹田城

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日本の城がわかる事典 「岡城」の解説

おかじょう【岡城】

大分県竹田市竹田にあった、鎌倉時代から江戸時代の山城(やまじろ)。日本城郭協会選定による「日本100名城」の一つ。城の北を稲葉川、南に白滝川を天然の濠として、その2本の川に挟まれた標高325mの台地上に築かれた。城の歴史は古く、1185年(文治1)、緒方惟栄(これよし)が源義経(よしつね)を迎えるために築いたのが始まりと伝えられる。戦国期には大友氏支城となり、志賀親次(ちかつぐ)が守り、島津大軍を撃退している。1593年(文禄2)、中川秀成(ひでなり)が7万石で入封し、幕末に至った。現在、城門の車敷や太鼓櫓(たいこやぐら)門、三の丸、二の丸、本丸三層櫓の石垣など、多くの遺構をとどめている。JR豊肥本線豊後竹田駅から緒方・三重方面行きバス5分で岡城入口下車、徒歩15分。◇臥牛城(がぎゅうじょう)、豊後竹田城(ぶんごたけたじょう)とも呼ばれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「岡城」の意味・わかりやすい解説

岡城
おかじょう

鎌倉期から江戸期の城。大分県竹田市竹田岡にあり、豊後(ぶんご)竹田城とも臥牛(がぎゅう)城ともいわれる。城の歴史は古く1185年(文治1)緒方惟栄(おがたこれよし)が源義経(よしつね)を迎えるために築いたのが始まりと伝えられる。戦国期には大友氏の支城となり、志賀親次(ちかつぐ)が守り、島津の大軍を撃退している。1593年(文禄2)中川秀成(ひでなり)が7万石で入封し、幕末に至った。滝廉太郎(たきれんたろう)はこの城を愛して名曲『荒城の月』を生んだという。

[小和田哲男]


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事典・日本の観光資源 「岡城」の解説

岡城

(大分県竹田市)
日本100名城指定の観光名所。

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