岩隈八幡宮(読み)いわくまはちまんぐう

日本歴史地名大系 「岩隈八幡宮」の解説

岩隈八幡宮
いわくまはちまんぐう

[現在地名]玖珂町野口

玖珂本郷の中心に鎮座。「延喜式」神名帳に載る「熊毛神社」に比定する説もあるが不詳。玖珂六ヵ郷(現玖珂町・周東町)惣社とされ、祭神は応神天皇・仲哀天皇・神武天皇・神功皇后など九座。もと祖生そお(現周東町)の岩隈山に鎮座していたのを、元禄四年(一六九一)当地に遷座(玖珂郡志)。旧郷社。

玖珂郡志」には由緒を次のように記す。

<資料は省略されています>

また同書は、古くは御供田三〇〇石があり、付近に(給)でん・夜灯免・鼻高免・獅子免などという地名が残ること、近世は社石三石であったこと、神事として古くは毎年正月八日に太鼓初の神事があり、この時牛王札が氏子に配られ、また九月九日の祭礼には、朝座式・神供式・舛形供・神幸・紙袋供などの式があったことなどを記す。


岩隈八幡宮
いわくまはちまんぐう

[現在地名]周東町大字祖生 宮ヶ原

祭神は応神天皇・神功皇后・仲哀天皇・三毛入沼命・住吉四柱神。旧村社。

当地は玖珂本郷くがほんごう(現玖珂町)にある岩隈八幡宮の旧鎮座地で、元禄四年(一六九一)移転。その後宝永年中(一七〇四―一一)に改めて社殿を設け新岩隈八幡として奉祀された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の岩隈八幡宮の言及

【玖珂[町]】より

…山陽自動車道が東西に通じ,玖珂インターがある。野口の岩隈八幡宮は玖珂六郷の惣社として知られ,玖珂駅北方の鞍掛山(240m)には戦国時代の古城跡があり,蓮華山(576m)はマツタケの産地である。【三浦 肇】。…

※「岩隈八幡宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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