峰相記(読み)ほうそうき

山川 日本史小辞典 改訂新版 「峰相記」の解説

峰相記
みねあいき

「ぶしょうき・ほうそうき」とも。1348年(貞和4・正平3)10月,播磨国の峰相山鶏足(けいそく)寺を訪ねた僧侶寺僧とで交わされた問答集の形式をとる。成立年代は,同年をあまり離れないか。日本の11宗派の教義,播磨国の地誌,元弘以降の世情など,鎌倉末期の畿内の社会情勢を伝える。1511年(永正8)の奥書をもつ兵庫県太子町の斑鳩(いかるが)寺蔵本が最古写本

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「峰相記」の意味・わかりやすい解説

峰相記
ほうそうき

「みねあいき」とも読む。1巻。正平3=貞和4 (1348) 年頃成立。南北朝時代播磨国の地誌。播磨国峰相山鶏足寺に参詣した筆者老僧との問答形式をとって,当時の仏教界の概略および播磨国内の寺社・郡郷田数,同国に関する故事伝承などを記している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android