川岸町(読み)かしまち

日本歴史地名大系 「川岸町」の解説

川岸町
かしまち

[現在地名]伊勢崎三光町さんこうちよう

伊勢崎城から南へ約二〇〇間ほどの東西通りの両側町。稲垣氏時代からの町。「伊勢崎風土記」によれば古くは鍛冶かじ町と称し、城下町形成当初にほん町・西にし町から六、七〇間ほど隔て、火気を常に使用する鍛冶を業とする者たちを住まわせたものとされる。江戸時代初期には刀鍛冶や鋤・鍬・鎌鍛冶などの生活用品の生産者集団の町であったと思われる。寛永一九年(一六四二)検地帳および書継文書である屋敷寸間帳(いずれも伊勢崎市立図書館蔵)によると、町並は北側の東端に一番屋敷があり、西へ三番屋敷は寛文年中(一六六一―七三)に、それまであら町に住んでいた孫右衛門(武氏)が移り住み、船問屋を開業した。


川岸町
かわぎしまち

[現在地名]金沢市菊川きくがわ二丁目・幸町さいわいまち

菊川町北西にあり、犀川に沿い北西は犀川中川除さいがわなかかわよけ町に続く。南東犀川上川除町で当町に並行した通りがある。もとは犀川の河原。明治四年(一八七一)に立町したが、安政(一八五四―六〇)頃の金沢町絵図(県立歴史博物館蔵)に川岸と記載されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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