水中にすむ昆虫の幼虫のうち、川底の石の下や間にいるカゲロウ、カワゲラ、ヘビトンボの幼虫や、小石、砂や小木片、落葉を使って巣をつくるトビケラの幼虫の総称、とくに後者をさすこともある。これらは水中生活に適応して房状や葉片状のえら(気管えら)を腹部の両側や尾端に備える。渓流にすむイワナ、ヤマメ、マスなどの釣り餌(え)として重要で、幼虫の種類により、瀬虫(トビケラの幼虫)、チョロムシ(カゲロウの幼虫)などの呼び名がある。なお、長野県では主としてカワゲラの幼虫をガアムシとよんで佃煮(つくだに)にして食べ、福島県ではおもにカゲロウの幼虫をザザムシと称して食用にする習慣が残っている。ヘビトンボの幼虫はマゴタロウムシ(孫太郎虫)とよばれ、干して子供の疳(かん)の薬とされる。
[中根猛彦]
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