市川八百蔵(6代)(読み)いちかわ・やおぞう

朝日日本歴史人物事典 「市川八百蔵(6代)」の解説

市川八百蔵(6代)

没年:明治22.7.10(1889)
生年:天保9(1838)
幕末明治期の歌舞伎役者。俳名中車,歌山,黄雀。屋号尾張屋。5代目市川八百蔵(3代目関三十郎)の養子。初め関花助の名で,若衆形として江戸の舞台を勤める。文久3(1863)年正月,中村座で6代目市川八百蔵を襲名した。明治3(1870)年の養父没後,旅芝居に出る。6年東京の村山座で4代目関三十郎と改名,18年には再び旅芝居に出た。実悪を得意とし,時代物,世話物のいずれもよくした。以後,八百蔵の名跡は昭和期の9代目まで続き,いずれも堅実な立役であった。

(加藤敦子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市川八百蔵(6代)」の解説

市川八百蔵(6代) いちかわ-やおぞう

関三十郎(せき-さんじゅうろう)(4代)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android