市神神社(読み)いちがみじんじや

日本歴史地名大系 「市神神社」の解説

市神神社
いちがみじんじや

[現在地名]津島市米之座町

延享五年(一七四八)の村絵図によれば村の中央地帯よりやや北、米之座こめのざ的場まとば高屋敷たかやしき上切かみぎりの四ヵ町の通りが交差する北東角にあって、津島神社境外末社の一。大樹に囲まれている。主祭神は大市比売命。

嘉永三年(一八五〇)津田正生は「尾張神名帳集説訂考」で「従三位漆部神社、津島村今の市神の社地にはあらぬか(中略)神地は旧くして漆部ノ神の俤なるべき歟。


市神神社
いちがみじんじや

[現在地名]恵那市大井茶屋

旧中山道大井おおい宿内のたて町と茶屋ちやや町の角にある。祭神は大己貴命・天水分主命・国水分主命。創建時期は不明だが、長禄―寛正(一四五七―六六)頃には上宿かみしゆくの北側付近にあり、八大龍王を祀っていたという。当時この付近では良質の煙草を産し、龍王煙草として領主献上、毎年一月七日に煙草市を開いたといい、今も市場田いちばだの小字名が残る。寛永九年(一六三二)山城松尾まつお神社(現京都市西京区)より市杵島姫命を迎え、また大己貴命(大黒)、事代主命(えびす)、水分神(田の神)、倉稲魂神(稲荷)を合祀した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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