呂宋(読み)ルソン

精選版 日本国語大辞典 「呂宋」の意味・読み・例文・類語

ルソン【呂宋】

  1. [ 1 ] ( Luzon )
    1. [ 一 ]ルソンとう(呂宋島)
    2. [ 二 ] フィリピン古称
      1. [初出の実例]「邏暹は如何ん、呂宋呱哇は如何ん」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉六)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 [ 一 ]から渡来した陶製の壺や茶入

ルスン【呂宋】

  1. ( Luzon ) =ルソン(呂宋)[ 一 ][ 一 ]

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

山川 日本史小辞典 改訂新版 「呂宋」の解説

呂宋
ルソン

フィリピン諸島中最大の島。1571年以来,スペイン人がマニラを根拠地に植民地化し,新大陸の銀を資本に中国人と交易した。また日本の朱印船が渡来,日本銀と中国生糸・蘇木鹿皮呂宋壺などが取引された。1592年(文禄元)豊臣秀吉の帰服要求を機に,マニラのディラオサンミゲルに日本町が形成され,徳川家康もメキシコ交易などを目的にルソンとの交渉をもった。しかし1620年(元和6)の平山常陳事件で関係が悪化し,24年(寛永元)フィリピン総督の復交要請を拒否して国交は断絶した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社日本史事典 三訂版 「呂宋」の解説

呂宋
ルソン
Luzon

フィリピン群島中最大の島
16世紀後半,イスパニア人がマニラを占領し植民地経営を開始。1584年イスパニア船がルソンから平戸に入港し,以後貿易が進展した。豊臣秀吉は原田孫七郎を派遣して入貢強要江戸時代に入り,朱印船の渡航が盛んになるが,キリシタン入国を防ぐため,1624年幕府は国交を断絶した。マニラ郊外のディラオに日本町があった。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「呂宋」の解説

呂宋 (ルソン)

植物キク科の一年草,越年草,園芸植物シュンギクの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android