平田文右衛門(読み)ひらた ぶんえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平田文右衛門」の解説

平田文右衛門(1) ひらた-ぶんえもん

1836*-1900 幕末武士
天保(てんぽう)6年12月3日生まれ。陸奥(むつ)棚倉藩(福島県)藩士。陸奥白河藩主阿部正外(まさと)の奥用人上席をつとめ,その子阿部正静(まさきよ)が棚倉藩主に転ずると家老にすすむ。慶応4年(1868)奥羽越列藩同盟会議に出席。白河の戦いで敗れ,棚倉城は陥落した。明治33年8月14日死去。66歳。名は重世通称ははじめ弾右衛門。号は雨郭,白鶴

平田文右衛門(2) ひらた-ぶんえもん

1849-1901 明治時代実業家
嘉永(かえい)2年7月25日生まれ。北海道函館の呉服太物商平田家8代をつぎ,明治8年和洋建築鉄物商に転業する。函館区会議員,函館毎日新聞社長などもつとめ,渡辺熊四郎らと学校,病院設立など公共事業につくした。明治34年10月7日死去。53歳。幼名は兵五郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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