締め(読み)シメ

デジタル大辞泉 「締め」の意味・読み・例文・類語

しめ【締め/×〆】

[名]
締めること。「―が甘い
金銭などの合計を出すこと。また、その数量。「帳簿の―をする」
あれこれと飲食して、これで終わりとする食べ物。「―はラーメンで決まりだ」
封書の封じ目に書く「〆」のしるし。
[接尾]助数詞
半紙などの2000枚の束を単位として数えるのに用いる。
木綿木材など束ねたものを数えるのに用いる。
[類語]合計総計集計合算総和小計累計通算通計積算推計トータル延べ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「締め」の意味・読み・例文・類語

しめ【締・〆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「しめる(締)」の連用形の名詞化 )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 締めること。堅く固定したり結んだりすること。
      1. [初出の実例]「二つ三つ殿様の頭を叩きつけた。まるで締(シ)めの緩(ゆる)むだ古釘を打ち直しでもするやうに」(出典茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉主人の頭を叩く女)
    2. 数えあげること。また、合わせた額、数量。合計。総計。
      1. [初出の実例]「御検地衆、帳之しめかきおとし候を」(出典:梅津政景日記‐元和四年(1618)七月一八日)
    3. 手紙を封じた所に書く「〆」のしるし。
      1. [初出の実例]「相達し可申と奉存候。同桃青〆」(出典:松尾半左衛門宛芭蕉書簡‐元祿七年(1694)正月)
    4. 物事のまとまったことを祝って、関係者が一緒に手を打ち合わせること。
      1. [初出の実例]「『では、お手を拝借』掛け声とともに、締めの手が拍たれる」(出典:虫たちの棲家(1973)〈高井有一〉消された野心)
  3. [ 2 ] 〘 接尾語 〙
    1. たばねたものを数えるのに用いる。束。木綿一しめは、一〇〇〇段をさす。
    2. 半紙やちり紙などの一〇束、すなわち一〇〇帖、二〇〇〇枚を単位として数えるのに用いる。

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