強張る(読み)コワバル

デジタル大辞泉 「強張る」の意味・読み・例文・類語

こわ‐ば・る〔こは‐〕【強張る】

[動ラ五(四)]
柔らかいものが固くなる。不自然に突っ張る。ごわごわする。「靴の革が雨に濡れて―・る」「緊張のあまり顔が―・る」
強く主張する。意地を張る。
旅宿へやることなりませぬと―・りかかれば」〈浄・浪花鑑
[類語]固まる固める凝固する凝結する固結する固化する膠化こうかするこごる踏み固める地固めする凝り固まる根締め

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「強張る」の意味・読み・例文・類語

こわ‐ば・るこは‥【強張】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 柔らかいものが、ぴんと張ったようにかたくなる。不自然につっぱる。硬直する。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「彼女の様子は剛張(コハバ)ってゐた」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉九〇)
  3. 強く言いたてる。強情である。意地をはる。
    1. [初出の実例]「こははる気もなき物をば、かひかひしからずといはむもことはりなる歟」(出典:名語記(1275)四)

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