凝り固まる(読み)コリカタマル

デジタル大辞泉 「凝り固まる」の意味・読み・例文・類語

こり‐かたま・る【凝り固まる】

[動ラ五(四)]
物が凝ってかたくなる。「壺の中で砂糖が―・る」
一つの事にだけ熱中して、他の事を顧みなくなる。「道徳観念に―・った人」
こわばる。「―・った表情
[類語](1固める固まる凝固する凝結する固結する固化する膠化こうかするこごる強張る踏み固める地固めする根締め/(2マニアック病的クレージーいかれる神経質凝り性モノマニアモノマニアック偏執狂執念深いアブノーマル異常異様狂的ディレッタント物好き酔狂好事家こうずかおたく狂い気違いマニアつうこだわりこだわる道楽れ者凝り屋執拗しつようしつこいサブカルチャー

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精選版 日本国語大辞典 「凝り固まる」の意味・読み・例文・類語

こり‐かたま・る【凝固】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 凝結して固くなる。流動性を失って固体状になる。凝固する。集中してひとまとまりとなる。
    1. [初出の実例]「一切衆生、悉有仏性如来常住無有変易の浪のこゑ、一葉のあしにこりかたまって、ひとつの嶋となる今の」(出典:車屋本謡曲・白髭(1541頃))
  3. こわばる。
    1. [初出の実例]「凝り固まったやうな微笑を顔に見せて〈略〉女の手は、人には知れぬ程顫ってゐた」(出典:普請中(1910)〈森鴎外〉)
  4. 一つのことに熱中して他を顧みなくなる。ある考えにとらわれて、他の考えを受けいれられなくなる。
    1. [初出の実例]「宗因師、一たび其こりかたまりたるを打破り給ひ、新風天下に流行し侍れど」(出典:俳諧・去来抄(1702‐04)修行)

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