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当身技 あてみわざ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

当身技
あてみわざ

投技固技 (かためわざ) とともに柔道技術の3部門の一つ。当技ともいう。相手の急所 (当所) を打ち,突き,蹴るの仕方で制する。技には拳当,手刀当などの打技,拳当,指先当,肘当などの突技,蹠頭 (せきとう) 当,膝当,踵 (くるぶし) 当などの蹴技がある。柔術として伝えられた当所は 80ヵ所といわれるが,柔道で有効な部位としておもに指導されている当所は,頭頂中央部,眉間,こめかみみぞおち,ひばら,下腹部睾丸などである。現在,当身技は危険防止のため乱取や試合では禁止されており,精力善用国民体育,極 (きめ) の形,講道館護身術,女子柔道護身法など,主として形の方式で練習されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

あてみわざ【当身技】

投げ技,固め技,当身技の3部門から成り立つ柔道の技術の一つ。当(あて),当身,当技(あてわざ)ともいう。人体の急所とされる天倒(てんとう)(頭頂部),烏兎(うと)(みけん),霞(かすみ)(こめかみ),人中(じんちゆう)(鼻下),水月(すいげつ)(みぞおち),明星(みようじよう)(下腹部),電光(でんこう)(右ひばら),月影(げつえい)(左ひばら),釣鐘(つりがね)(睾丸),ひざ関節などを,こぶし,指先,ひじなどで突いたり,こぶし,手刀などで打ったり,ひざ,蹠頭(せきとう),かかとなどでけったりして相手に苦痛をあたえ参らせる技である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

当身技
あてみわざ

投げ技、固め技とともに柔道の三大技術部門の一つ。自分の四肢や頭で、相手の全身のうちで害の受けやすい部分を強く突いたり、打ったり、蹴(け)ったりして、相手を苦しめるか、一時気絶させるかする技である。すなわち、人体の急所とされる天倒(てんとう)(頭頂部)、烏兎(うと)(眉間(みけん))、人中(じんちゅう)(鼻下)、霞(かすみ)(こめかみ)、水月(すいげつ)(みぞおち)、電光(でんこう)(右脾腹(ひばら))、月影(げつえい)(左脾腹)、明星(みょうじょう)(下腹部)、釣鐘(つりがね)(睾丸(こうがん))などを、拳(こぶし)、手刀(てがたな)、指先、肘(ひじ)、膝(ひざ)、蹠頭(せきとう)(足の裏の足指の付け根)、踵(かかと)などで突き、打ち、蹴る技である。その内容は次のとおりである。(1)突技――拳当(こぶしあて)、指先当、肘当など。(2)打技――拳当、手刀当など。(3)蹴技(けりわざ)――膝当、蹠頭当、踵当など。
 なお、今日では乱取り練習や試合においては投げ技と固め技が使用され、当身技は危険なので禁止されている。したがって、当身技は、精力善用国民体育(1927年嘉納(かのう)治五郎創案の当身技を基本とした体操)の形(かた)、極(きめ)の形、講道館護身術、女子護身術などの形によって練習がなされ、それによって技を修得することになっている。[竹内善徳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の当身技の言及

【柔道】より

…嘉納はこれによって,体育,勝負,修心の三つを目的とした柔道による教育とその研究・普及を図った。 柔道の技術的発展をみると,嘉納が学んだ天神真楊流が得意とした固め技と当身技(あてみわざ)に起倒流で優れていた投げ技を加え,これらをもとに各流派の術を集大成して,投,固,当の3本柱が体系づけられた。とくに投げ技は,彼自身の発明した崩し,作り,掛けの理を基本として技を完成し,95年には投げ技の指導要目である五教の技を制定し,さらに1920年にこれを改訂した。…

※「当身技」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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