( 1 )「いぬ」は「いく(行)」に比べて、もとの場所へ帰る、あるいは、消え去るの意味が強く、そのことが、「(時が)過ぎ去る」や「死ぬ」などの意味を派生するもととなっている。
( 2 )完了の助動詞「ぬ」が「いぬ」と同様のナ変型の活用をすることや、[ 一 ]の用例に見られるように、完了の助動詞を下接させることがなく、それ自体に完了の意味があったと考えられるところから、助動詞「ぬ」の語源は「いぬ」であるとされる。
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...