待降節(読み)タイコウセツ(英語表記)Advent

デジタル大辞泉 「待降節」の意味・読み・例文・類語

たいこう‐せつ〔タイカウ‐〕【待降節】

イエス=キリスト降誕を待ち、その準備をする教会暦期節で、11月30日に最も近い日曜日からクリスマスの前日まで。8世紀以後、最初の日曜日が教会暦の一年初めとなった。降臨節アドベント 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「待降節」の意味・読み・例文・類語

たいこう‐せつタイカウ‥【待降節】

  1. 〘 名詞 〙 キリスト教の教会暦によるクリスマス直前の期節をいう。《 季語・冬 》

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改訂新版 世界大百科事典 「待降節」の意味・わかりやすい解説

待降節 (たいこうせつ)
Advent

キリスト教教会暦の典礼季節の一つ。アドベント。クリスマス(12月25日)前の第4日曜日を待降節第1主日とし,クリスマスまでの準備の期間をいう。復活祭を迎える準備の季節である四旬節になぞらえて,40日前から始める習慣もあったが,やがて四つの主日をはじめ,毎日の聖書の朗読個所が固定されることによって,典礼季節としての固有な特徴が明らかになった。前半は年間末の終末主日の流れを受けて,キリストの再臨,神の国の完成への期待を主調とし,後半(12月17日以後)は,直接キリストの降誕を迎える期待が主題になっている。
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百科事典マイペディア 「待降節」の意味・わかりやすい解説

待降節【たいこうせつ】

キリストの降誕(クリスマス)を迎えるための精神上の準備の期間。11月30日に最も近い日曜日からクリスマス前日までの約4週間。その第1日から教会暦が始まる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「待降節」の意味・わかりやすい解説

待降節
たいこうせつ
adventus; advent

キリスト教会の聖節。原語は来臨の意。主の来臨 (降誕と再臨) にそなえる準備期間でクリスマス直前の4 (東方では6) 週間。東方教会では 11月なかば,西方教会では 11月 30日 (聖アンドレアの祝日) に最も近い主日から始る。教会暦における年初にあたる。6世紀から行われた。この期間中,公式な結婚式は行わず,厳粛に過す。聖公会,ルター派教会では降臨節という。

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