精選版 日本国語大辞典 「後堂」の意味・読み・例文・類語 こう‐どう‥ダウ【後堂】 〘 名詞 〙① うしろの方にある堂。後方の建物。また、一つの建物の奥の方。[初出の実例]「王女(わんにょ)は〈略〉後堂(コウダウ)に胡座(あぐら)を設て、みづからこれを迎つつ」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)残)[その他の文献]〔漢書‐張禹〕② =ごどう(後堂) ご‐どう‥ダウ【後堂】 〘 名詞 〙 仏語。禅宗七堂伽藍の一つである僧堂の内部で、中央の出入板よりうしろをいう。転じて、そこの大衆の頭をもいう。こうどう。[初出の実例]「後堂之首座」(出典:新札往来(1367)下) うしろ‐どう‥ダウ【後堂】 〘 名詞 〙 寺院の本堂の後ろの部分。裏堂。[初出の実例]「五条のいなば堂の、うしろ堂におかふ程に、あれへ御出あれ」(出典:虎明本狂言・仏師(室町末‐近世初)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例