精選版 日本国語大辞典「御台」の解説
み‐だい【御台】
〘名〙 (「み」は接頭語)
① 天皇や貴人を敬って、その食物をのせる台をいう語。食卓。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「宮御だいたてて物まゐる」
② 天皇や貴人の食物をいう。おもの。
※落窪(10C後)一「御だい、あはせいと清げにて、粥まゐりたり」
③ 「みだいどころ(御台所)」の略。
※あさぢが露(13C後)「二所なから御だいそそのかしなどし給へば」
お‐だい【御台】
〘名〙 (「お」は接頭語。「御台盤」の略)
① 食器を載せる台。食膳。
② ごはんをいう女性語。
※玉塵抄(1563)三一「客人のわせたほどにゆうをだいをこしらえたことぞ」
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