デジタル大辞泉 「御書始」の意味・読み・例文・類語 ごしょ‐はじめ【御書始(め)】 ⇒読書始どくしょはじめ みふみ‐はじめ【▽御▽書始(め)】 ⇒読書どくしょ始め 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「御書始」の意味・読み・例文・類語 ごしょ‐はじめ【御書始】 〘 名詞 〙 平安時代以後、幼帝や東宮、親王などの就学始の儀式。先例によって九~一一歳ごろの上吉の日に行なわれ、侍読(じどく)、尚復(しょうふく)が選ばれて教授し、教科書には主に「孝経」や「文選」が用いられた。当日は、たとえば「御註孝経序」と書名だけ読んで終わる簡略な儀式であるが、この後に侍読の計画に従って継続して学習生活にはいった。どくしょはじめ。ふみはじめ。御書始〈孝明天皇実録付図〉[初出の実例]「東宮御書始」(出典:日本紀略‐延喜九年(909)一一月一三日) おん‐ふみはじめ【御書始】 〘 名詞 〙 ( 「おん」は接頭語 ) 天皇・皇太子・親王・諸王子が初めて読書されること。侍読・尚復(しょうふく)を定め、侍読が「御注孝経」を清涼殿で教授し、尚復が復習する。[初出の実例]「文治二年十二月一日御ふみはじめせさせ給ふ」(出典:増鏡(1368‐76頃)一) みふみ‐はじめ【御書始】 〘 名詞 〙 =おんふみはじめ(御書始) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例