御来光(読み)ゴライコウ

デジタル大辞泉 「御来光」の意味・読み・例文・類語

ご‐らいこう〔‐ライクワウ〕【御来光】

高山頂上で見る荘厳な日の出。「ご来光を拝む」 夏》「―這松はひまつを透き巌を染め/蓼汀」
御来迎ごらいごう12」に同じ。
[類語]日の出初日の出御来迎日の入り日没南中正中

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精選版 日本国語大辞典 「御来光」の意味・読み・例文・類語

ご‐らいこう‥ライクヮウ【御来光】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 )
  2. 高山で拝む日の出。また、その景色。御来迎。《 季語・夏 》
  3. 「ごらいごう(御来迎)」と混同して用いられる。
    1. [初出の実例]「此の生菩薩の御来光、並々の衆生なら、アッとばかり面もあげられまいが」(出典:妹背貝(1889)〈巖谷小波〉夏)

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改訂新版 世界大百科事典 「御来光」の意味・わかりやすい解説

御来光 (ごらいこう)

今では山頂の日の出の意味に使われているが,もともとは御来迎(ごらいごう)と書いて,山頂近くの雲に自分の影がうつされると,色の付いた光の輪を背負った仏の像に見えることをいったものという。
グローリー
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世界大百科事典(旧版)内の御来光の言及

【富士信仰】より

…この登山風俗は,江戸時代にも引き継がれていて,富士講もまた宿坊とつながりをもっていた。登山者の信仰活動の目的は,山上で日の出を拝することで,これを御来迎または御来光と称した。さらに山中に胎内穴があり,聖地視され,この洞穴に入り出てくること(胎内くぐり)は,富士詣により再生することを潜在的に意味したらしい。…

※「御来光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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