這松(読み)ハイマツ

デジタル大辞泉 「這松」の意味・読み・例文・類語

はい‐まつ〔はひ‐〕【×這松】

マツ科の常緑低木。本州中部以北の高山自生。幹は地を這って四方に広がるが、直立することもある。樹皮は黒褐色。葉は針状で5枚ずつ束生。6月ごろ、雄花雌花とをつけ、小さな球果を結ぶ。
[類語]若松五葉松黒松赤松落葉松からまつ蝦夷松椴松とどまつヒマラヤ杉つが

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精選版 日本国語大辞典 「這松」の意味・読み・例文・類語

はい‐まつはひ‥【這松】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 枝ぶりが地をはっているようにみえる松。
    1. [初出の実例]「この松を見てを吾れ知る這松の舞子の松は卑しくありけり」(出典:左千夫歌集(1920)〈伊藤左千夫〉明治三八年)
  3. マツ科の常緑低木。北海道、本州中部以北の高山帯に生え、南アルプスの光岳が南限とされる。幹は屈曲して地上をはい、径二〇センチメートル、長さ一五メートルに達する。樹皮は黒褐色。若枝は赤褐色の短毛を密布する。葉は針形で五本ずつ束生し、長さ三~九センチメートル。雌雄同株。六月、新枝の下部暗紅色の雄花を楕円形密生、雌花は新枝の上部に二~三個つく。松かさは卵状楕円形で長さ三~五センチメートル。いざりまつ。
    1. [初出の実例]「甲州金峰山にはひまつあり」(出典:大和本草批正(1810頃)一一)

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