御歌所派(読み)オウタドコロハ

デジタル大辞泉 「御歌所派」の意味・読み・例文・類語

おうたどころ‐は【御歌所派】

御歌所に属した高崎正風たかさきまさかぜらを中心とする歌人一派桂園けいえんの流れをくみ伝統的で、明治初期歌壇の主流をなす。

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精選版 日本国語大辞典 「御歌所派」の意味・読み・例文・類語

おうたどころ‐は【御歌所派】

  1. 〘 名詞 〙 明治時代、宮内省御歌所の所長高崎正風を中心とした歌の流派。平明でありながら写実より技巧を尊び、歌を道徳思想と深く結びつけた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御歌所派」の意味・わかりやすい解説

御歌所派
おうたどころは

御製,御歌の添削や新年歌御会始の選,月次歌御会の執行など,宮中和歌のことを司る機関として,明治4 (1871) 年に歌道御用掛が創設され,1888年に御歌所と改称されたが,その所長や寄人をつとめた歌人たちの総称。初代所長の高崎正風黒川真頼小出粲井上通泰らがこれに属する。竹柏会を興した佐佐木信綱らを別にして,総じて桂園派の影響が強く,古風なうたいくちで新鮮味に乏しかった。与謝野鉄幹らの新派和歌運動によって否定された。

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