御百度(読み)おひゃくど

  • ▽御百度

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

病気平癒または念願成就のために社寺に参り,その境内の一定の距離をはだしなどで 100回往復し,そのたびに拝する軽い苦行をいう。本堂または社廟の周囲を 100巡したり,あるいは拝前所といわゆる御百度石との間を往復したりする。度数を数えるために,普通数取りと称する竹串小旗などをあらかじめ 100本数えておいて,1回ごとにこれを一定場所に納めたり,こよりを1本ずつ折り曲げていったりする。平安時代に,京都の発展に伴って社寺参りが盛んになってから発生したものと考えられる。賀茂百度詣,春日百度詣などが有名。1日のうちに 100回祈願を行うものから,数日間に合計 100度参拝するようなものまである。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 社寺の境内の一定の場所(百度石という目印の石がある所もある)から神前、仏前までを一〇〇回往復して参拝し、願いごとがかなうように神仏に祈ること。お百度参り。百度。
※多聞院日記‐天正一〇年(1582)一月二九日「神人金五郎に荒神の御百度申付之」
② 物を頼む場合などに、同じ人、または場所を繰り返したずねること。お百度参り。
※かくれんぼ(1891)〈斎藤緑雨〉「深草ぬしこのかたの恋のお百度」

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