御船町(読み)みふねまち

日本歴史地名大系 「御船町」の解説

御船町
みふねまち

面積:九八・三〇平方キロ

上益城郡の西部熊本平野の最東部に位置し、東は矢部やべ町、北は益城町および阿蘇郡西原にしはら村、西は嘉島かしま町と下益城郡城南じようなん町、南は甲佐こうさ町と一部下益城郡砥用ともち町に接する。北部を矢形やかた川が西流し嘉島町を経て加勢かせ川に合流、南部を流れる御船川は中央を南西流する八勢やせ川を合せ緑川に合流する。旧日向往還がほぼ県道田代―御船線に沿って通り、往古から矢部を経て馬見原まみはら(阿蘇郡蘇陽町)、日向を結ぶ山間部への出入口として重要な地点であった。現在はほぼ御船川沿いに国道四四五号が通り、矢部町で同二一八号に合して宮崎県延岡のべおか市に至る。九州自動車道が嘉島町との境で御船インターチェンジによって国道四四五号と結ばれており、交通の要所であることは今も変わらない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御船町」の意味・わかりやすい解説

御船〔町〕
みふね

熊本県中部,熊本平野の東部,緑川の支流御船川流域にある町。 1918年町制。 55年滝水 (たきみず) ,木倉 (きのくら) ,高木 (たかき) ,豊秋 (とよあき) ,小坂 (おざか) ,陣 (じん) ,七滝 (ななたき) の7村と合体。中心地区の御船は,かつては酒造地として知られた。現在の主産業は米作タバコクリの栽培と和牛の飼育である。国道 443号線と 445号線が交差し,西部に九州自動車道のインターチェンジがある。面積 99.03km2。人口 1万6303(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報