御親兵(読み)ゴシンペイ

デジタル大辞泉 「御親兵」の意味・読み・例文・類語

ご‐しんぺい【御親兵】

明治4年(1871)天皇を護衛するために設置された軍隊。また、それに所属した兵。翌年近衛このえ兵と改称

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精選版 日本国語大辞典 「御親兵」の意味・読み・例文・類語

ご‐しんぺい【御親兵】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 ) 明治四年(一八七一二月皇居守護のため薩摩長州・土佐三藩の献兵約一万人をもって編成した兵隊。翌年三月に近衛兵と改称した。親兵
    1. [初出の実例]「鹿児島藩歩兵四大隊砲兵四隊〈略〉為御親兵召出」(出典太政官布告第八九号‐明治四年(1871)二月二二日)

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「御親兵」の解説

御親兵
ごしんぺい

親兵とも。明治初期の天皇の護衛兵。1868年(明治元)2月に山口藩兵を京都に駐屯させたことに始まる。71年2月22日,山県有朋(やまがたありとも)と西郷隆盛によって,天皇の兵権強化,全国統一促進の力として鹿児島・山口・高知の3藩の藩兵を兵部省の管轄下においた。翌年3月9日に近衛兵と改称し,91年近衛師団となった。

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改訂新版 世界大百科事典 「御親兵」の意味・わかりやすい解説

御親兵 (ごしんぺい)

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旺文社日本史事典 三訂版 「御親兵」の解説

御親兵
ごしんぺい

明治初年,天皇の護衛兵。近衛兵の前身

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世界大百科事典(旧版)内の御親兵の言及

【親兵】より

…明治政府最初の直属軍隊。〈御親兵〉と呼ばれた。明治新政府は1868年(明治1)2月にはじめて政府直属軍としての親兵を設置し,閏4月に各藩の献兵による京都警衛隊の制が定められたが,この制は翌年2月に廃止され,十津川郷士などの約400人の親兵を有したにすぎなかった。…

※「御親兵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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