精選版 日本国語大辞典 「御通」の意味・読み・例文・類語
お‐とおり ‥とほり【御通】
〘名〙 (「お」は接頭語)
① 通ることを、その動作をする人を敬っていう語。
② 貴い身分の人に召し出されること。おめどおりをいただくこと。
③ 貴い身分の人に召し出されて、手ずからの杯をいただくこと。また、その杯。おながれ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※虎明本狂言・餠酒(室町末‐近世初)「ぜんぜんはくだされねども、おとほりをくださるる」
お‐つうじ【御通】
〘名〙 (「お」は接頭語)
お‐とおし ‥とほし【御通】
〘名〙 (「お」は接頭語)
① 酒のさかなとして出す簡単な食べ物。おとおしもの。
② 笊(ざる)をいう女房詞。〔女房躾書(室町末)〕
③ 髪をとくことをいう御所詞。
※静寛院宮御側日記‐慶応元年(1865)閏五月三日「御機嫌よく御目覚御髪の御とうしもあらせられす候」
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