御髪剃・御剃刀(読み)おかみそり

精選版 日本国語大辞典 「御髪剃・御剃刀」の意味・読み・例文・類語

お‐かみそり【御髪剃・御剃刀】

〘名〙 (「お」は接頭語)
真宗在家の者が仏門に入る時に行なう儀式信者の頭に門主剃刀(かみそり)をあて剃髪(ていはつ)に擬するもの。帰敬式
※俳諧・鷹筑波(1638)五「秋風遊行柳の御かみそり正直〉」
② (江戸時代、文政頃、京都祇園の花街で用いられた語) 客と情交のあった芸妓
洒落本・箱まくら(1822)中「わけのあった子を、御かみそりのくちといふは、授かったといふこころなり」

お‐こうぞり ‥かうぞり【御髪剃・御剃刀】

〘名〙 (「おかみそり御髪剃)」の変化した語) =おかみそり(御髪剃)
談義本・風流狐夜咄(1767)一「一向宗の願ひ人〈略〉金百疋の御かうぞりをいただき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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